第22回受賞作品
テーマ


金賞

銀賞
銅賞
ポリッシュ
ユーモア賞


佳作
Web賞


審査員講評






  審査員講評

 






● 募集テーマ
「 あかりのありかを求めて・・・地球を大事にするあかり」

● 審査委員長

★栄久庵 憲司(インダストリアル・デザイナー)
今回のコンペの作品は、かすかな光でもそれが人の心を癒すとか遊ぶという面において照明文化におけるひとつの極を作ったのではないかと思います。光をやっと遊べる段階に入ったと感じました。光を遊ぶのは人間のわがままがやっと少し許され、
機能主義的な目的や目標の側から遊ぶという側まで照明の幅ができ始めたと感じます。22 回まで積み重ねて、やっと両脇がわかったのではないかと思います。


★菊竹 清訓(建築家)
学生のデザインテーマとして、光の問題を自由自在にデザインすることができるようになってきていると思います。これからは、方法論的にデザインをどう考えていくかという問題を皆さんに考えてほしいと思っています。このコンペがどういうかた
ちで日本に貢献できるのか、世界の環境に貢献できるかを国内的なレベルや国際的な状況から見ても同一レベルで問題にすることができるようになってきたという意味で、今回は大きな喜びだと思います。
また今回の作品は非常にロマンチックだったという印象を受けました。

★葉 祥栄(建築家・デザイナー)
『Edison’ s Exuviae』のエジソンへのオマージュのように、今回の作品はノスタルジックな作品が多かったと感じました。『Edison’ s Exuviae』は、以前第8 回のコンペで金賞を与えた電球型のアルコールランプの作品を思い起こさせました。できれば以前の受賞作品も知っておいてほしいと感じています。電灯は光になるよりも熱になるエネルギーの方が大きいのですが、『Melt.』はそれを意識させる作品だと思います。
『Binchoutan Light』は備長炭によるあかりがどのような意味を持つのか知りたいと思いました。現実的な部分で水の電気分解の逆を行うという科学的な手法を掲げながら、備長炭というブランドの炭を使って発電するパラドックスが興味深いです。

★パトリック・ホイットニー(デザイナー)
全体に非常にわかりやすいシンプルな作品が賞に選ばれました。昨年までは複雑にしすぎた作品もあったのですが、シンプルさ、わかりやすさこそがデザインだと思いますので、よかったのではないかと思います。


★アンジェロ・コルテージ
(インダストリアルデザイナー)

LED という革新的な光源をうまく使いこなすだけでなく、学生らしい空想力も発揮できていて、同時にオリジナリティも感じることができました。このことは私を大変ハッピーな気持ちにさせてくれました。一方、この満足な気持ちに反する危惧も生まれています。LED ができたこともあるのですが、それは照明器具としての存在感がどんどん薄れていくのではないかという危惧です。世の中はどんどん無形化、非物質化していると感じます。小さな光だけがあって、その他の存在するものが消えて
いく時代がきているのかと憂慮するところもあります。照明自体がなくなるわけではないのですが、照明器具としての存在がどうなるかというところだと思います。